就労支援サービス

あなたの「はたらく」が、誰かの「ハレの日」の支えに

就労継続支援B型作業所『ハレノヒ365』のお仕事のひとつが、日本の伝統衣装「着物」のお手入れです。着物に風を通す「虫干し」など、ご家庭では行うことが難しくなった着物ケアを、障がいのある方に代行していただきます。
 
経験豊富なスタッフがていねいにレクチャーするので、着物に触るのが初めての人も大丈夫!あなたの働きが、成人式や結婚式など「ハレの日」に身につけられることも多い着物を、美しく長持ちさせます。

日々に「はたらく喜び」と「やりがい」を

着物を守る大切なお仕事

デリケートな着物は、カビが生えたり、虫食いが起きたりといったトラブルの起きやすい衣類です。

それを防ぐのが「干す」「ブラッシング」等の基本のお手入れ。着物のお手入れは、たくさんの方々の「晴れ着」である着物を守る重要な仕事と言えます。

日本の伝統に触れる毎日

着物は日本の伝統的な服飾文化であり、中には国や自治体から指定された貴重な伝統工芸品もあります。

お仕事を通し着物独特の色使いや織り・染めなどの技術を目にすることは、日本の歴史と伝統に触れ、学ぶことの多い毎日であるとも言えます。

スキルアップが感じられる

着物のお手入れに慣れている人は、現代の日本ではとても少なくなっています。つまり初めて着物のお手入れ作業に入るときは、ほぼ全員がまったくの初心者(ビギナー)の状態です。

はじめは誰もが作業がゆっくり。でも少しずつ慣れることで作業スピードを上げたり、高い品質の作業が行えるようになっていきます。自分の上達やスキルアップを「手」で実感できる仕事です。

着物の基本のお手入れ作業とは

作業場1階、2階、作業場

『ハレの日365』で主に行っていただくお手入れが「虫干し(むしぼし)」です。虫害(虫食い)やカビを予防するために行う基本的なケアのひとつで、かつてはご家庭で年に1~2度、定期的に行われていました。

しかし現在では「干す場所が無い」「時間が無い」といった理由で、虫干しをご家庭で行える人が少なくなっています。そこで『ハレノヒ365』では、着物の基本のお手入れを障がいのある方々に代行していただいています。

1.着物を広げて風を通す

畳んだままの着物は、長くタンス保管していると自然と湿気(水分)を含んでいきます。これが虫食い・カビ・変色など、着物のトラブルの原因となるのです。そこで着物を広げて風通しの良い場所に干し、十分に風を通して、着物の湿気を飛ばします。

2.着物をブラッシングする

タンスの中にしまわれていても、着物の表面にはとても小さなチリやホコリが溜まっています。これも虫食いなどの原因になりますから、着物専用のブラシで優しくブラッシング。着物のキレイな状態を長持ちさせます。

3.着物をたたむ

虫干しが済んだら、着物をたたみます。たたみ方はスタッフがていねいに指導しますので、初めての方でも安心!キレイに畳めるようになりますよ。

4.新しい文庫紙に入れる

文庫紙(タトウ紙)というのは、着物を包んでおく紙のことです。古い文庫紙に着物を入れ続けていると紙の吸湿力が落ちて、これもカビ発生などの原因になります。そのため『ハレノヒ365』では、虫干しの終わった着物を新しい文庫紙に包み直すところまでを着物ケアの一環としています。

一日の流れ

就労継続支援B型作業所『ハレノヒ365』での一日の流れをご紹介します。

  •  お迎え
    ご自身での通所が難しい方のために、自動車でのお迎えサービスをご用意しています。送迎の場所・詳しい時間については、面談時にご相談ください。
  •  午前作業
    さっそく午前の作業開始です。経験豊かなスタッフのていねいな指導があるので、初めての人でも安心して作業が行えます。
  •  昼食・休憩
    お昼ごはんには無料のお弁当をご用意しています。日替わりのお弁当なので飽きも来ず、お楽しみのランチタイムです。昼食は早番・遅番ともに同一時間です。『ハレノヒ365』では、ランチタイムはスタッフと利用者との大切なコミュニケーションの場であるとも考えています。
  •  午後作業
    早番の方の場合の午後の作業は50分と短め。遅番の方の場合だと、掃除後に1時間の作業があります。『ハレノヒ365』には作業ノルマが無いから安心。その日の体調やペースに合わせた作業ができます。
  •  掃除
    掃除時間は早番・遅番ともに同一時間です。作業所の掃除をして、働きやすい環境に整えます。 
  •  お送り
    一日の作業が終了、お疲れ様でした。ご自身での通所が難しい方には、自動車でのお送りサービスがあります。

早番のシフト

● 送迎(8:30~9:30)
● 午前作業(9:30~12:00)
● 昼食/休憩(12:00~13:00)
● 午後作業(13:00~13:50)
● 掃除(13:50~14:00)
● 送迎(14:00~15:00)

遅番のシフト

● 送迎(9:30~10:30)
● 午前作業(10:30~12:00)
● 昼食/休憩(12:00~13:00)
● 午後作業1(13:00~13:50)
● 掃除(13:50~14:00)
● 午後作業2(14:00~15:00)
● 送迎(15:00~16:00)

※送迎サービスによるご自宅等への到着時間は、ご自宅への距離・送迎ルート等により多少の変動がある場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

利用料金について

『ハレノヒ365』は国の社会保障制度下での障がい福祉サービスであるため、前年度の世帯収入により利用料上限額が変動します。

区分 世帯の収入状況 負担上限月額
生活保護 生活保護受給世帯 0円
低所得 市町村民税非課税 0円
一般1 市町村民税課税世帯 (所得割16万未満)※1 9,300円
一般2 上記以外 37,200円

※1:入所施設利用者(20歳以上)、グループホーム利用者を除きます。

【世帯収入状況について】
世帯収入・所得の判断する際の「世帯」の範囲は、18歳以上の障がいのある方の場合、障がいのある方の御本人とその配偶者までとなります。親世帯などの収入は利用上限額の判断には入りません。

就労支援サービスについて よくあるご質問

着物のお手入れについて

着物は全然わかりませんが大丈夫ですか?
もちろん大丈夫です!現在では着物を見たことはあっても触ったことは無い方のほうが多いくらいですから、ご安心ください。初めての方でもわかりやすく指導し、経験豊かなスタッフがサポートしていきます。
着物をたためるか不安です。
心配はいらないです!着物はどのような種類でも基本の「形」が同じ。留袖も訪問着も基本の形に変わりはありませんし、振袖は袖が長くなるだけです。一つのパターンを覚えれば、どの着物も意外とカンタンに畳めるようになります。
 
様々な種類や形状のある洋服類よりも、たたみ方を覚えるのはラクとすら言えます。たたみ方についてもスタッフがていねいにサポートしていきますので、リラックスして作業にチャレンジしてみましょう。
「虫干し」とは虫が出るのですか?
いいえ、違います。「虫干し」とは着物を食べる虫害が発生しないように「予防」するためのお手入れ作業(着物を乾燥させる作業)です。
 
着物の多くは絹(シルク)や羊毛(ウール)でできているのですが、これらの布を好んで食べる虫がいます。着物をタンスにしまい続けて湿気がたまると、虫害(虫食い)が発生しやすくなるのです。
 
そのため定期的に着物をひろげて乾燥させることで、虫害の発生・拡大を予防します。これが「虫干し」の意味であって、虫を採ったりするわけではありません。ご安心くださいね。

作業量やお休みについて

作業についていけるか不安です。
『ハレノヒ365』では作業ペースにノルマを設けていません。適切な作業量には個人差がありますし、また体調によってもペースは変わってくるものです。
 
「自分だけが遅いのでは」と心配することはありません。体調に合わせて、マイペースに、少しずつでも確実に作業を進めていきましょう。
体調が悪いときは休めますか?
はい、体調が整わないときには無理せずお休みして大丈夫です。「休んでしまったから」と気を遣うこともありません。まずはご自分のペースに合わせて通えるよう、生活リズムを整えていきましょう。
 
お休みの場合には、送迎サービスと昼食の都合上、朝8時半までのご連絡をお願いします。

お仕事内容・見学・体験について

着物のお手入れ以外の仕事もありますか?
はい。『ハレノヒ365』では、着物のお手入れ作業の他に、パソコンの入力、内職などの軽作業なども障がいのある方に行っていただいています。
 
ひとりひとりで異なる体力や適正に合わせ、その人にあったお仕事を提案していますので、お気軽にご相談ください。
見学や作業体験はできますか?
はい、見学や体験実習(半日または一日)を受け付けています。お気軽に当サイトのお問い合わせフォーム、またはお電話にてお申込ください。